五十鈴川にかかる宇治橋、その西詰に立つ神域への入口
伊勢神宮 内宮(皇大神宮)の参道は、五十鈴川にかかる宇治橋から始まります。その橋の西詰、俗世と神域を分かつ地点に立つのが「宇治橋鳥居(外側鳥居)」。高さ7.44mの神明鳥居で、参拝者はここで一礼し、橋を渡って神苑へと歩みを進めます。
対となる東詰の鳥居(内側鳥居)とともに、20年に一度の式年遷宮のたびに新しく建て替えられる、伊勢神宮の象徴的な景観のひとつです。
宇治橋の鳥居は、他の神社仏閣の鳥居とは少し違う成り立ちを持っています。式年遷宮で解体された正殿の古材を、姿を変えて再利用しているのです。
宇治橋の西詰に立つ外側鳥居は、豊受大神宮(外宮)正殿の棟持柱(むなもちばしら)を再利用して建てられています。式年遷宮のたびに新しい御用材へと建て替えられる、生きた歴史の一部です。
20年の役目を終えた外側鳥居は解体後、三重県桑名市・七里の渡し跡に立つ「伊勢国一の鳥居」として再び組み上げられます。一方、東詰の内側鳥居(皇大神宮正殿の棟持柱を使用)は、亀山市の東海道関宿・東追分の鳥居として再利用されます。
宇治橋は真東からわずかに角度をつけて架けられており、冬至の日には橋の中心線上、鳥居の間からちょうど朝日が昇るよう設計されているといわれています。
宇治橋の高欄には、青銅製の擬宝珠(ぎぼし)が連なっています。「皇大神宮」の文字が刻まれたこの擬宝珠は、橋そのものを飾る意匠であると同時に、橋の安全を見守る存在としても語り継がれてきました。
橋の北側、西から2番目の擬宝珠には「万度麻(まんどぬさ)」という神札が納められていると伝えられています。橋の架け替えの折には橋姫神社でお祓いを受けたお札を納めるといい、この擬宝珠にそっと触れて橋を渡る人の無事を祈る参拝者の姿も見られます。
| 名称 | 宇治橋鳥居(外側鳥居) |
|---|---|
| 住所 | 三重県伊勢市宇治館町1 〒516-0023 |
| 電話 | 0596-24-1111(神宮司庁) |
| 参拝時間 | 5:00〜18:00頃(季節・月により変動) |
| 定休日 | なし(年中無休) |
| 拝観料 | 無料 |
| 駐車場 | 内宮前駐車場あり(A1・A2・A4ほか、計260台以上) |
| 公共交通 | 近鉄・JR伊勢市駅から三重交通バス「内宮前」下車すぐ(約15分) |
| 車 | 伊勢自動車道 伊勢西ICから約2km・5分 |